グナワダナ・オストゥル・ワドゥラ(Gunawadana Osu Thuru Wadula、「効能が高まる薬草林」という意味)は、アーユルヴェーダ薬草園であり、希少な植物の育種/保護センターでもあります。
S.S.グナワルダナ医師が患者の方々に提供するのは最高品質の薬のみであり、それによって患者の方々は迅速で健康的に快復しているのです。同医師の薬の大部分は、希少で高価な薬草やハーブを使って、その都度新たに調合されています。しかし、原料の不足により、同医師にとって、需要を満たす分量の薬を生産し続けることは大きな難題となってきました。大部分の原料は、スリランカ国内の取扱業者から購入するか、又はインドから輸入していましたが、それはコストが高く、また時間のかかるプロセスでした。
このハードルを乗り越えるため、グナワルダナ医師は、オヤマドゥワというスリランカ北中部の村の、自ら所有する土地に、「グナワダナ・オストゥル・ワドゥラ」という名のハーブ園を設立しました。このプロジェクトの開園式ではマヒンダ・ラージャパクサ前大統領の夫人であるシランティ・ラージャパクサ夫人が主賓となりました。また、サリンダ・ディサナーヤカ前伝統医療大臣を筆頭に、前政権下の多数の大臣や、地元の著名人達も、積極的に開園式に参加し、貴重な薬用植物を植えました。グナワルダナ医師が近い将来、活動規模を拡大する予定であることから、現在このハーブ園では、増加する需要に応えて薬を生産するのに必要な薬用植物を十分に栽培できるよう、準備しています。
このハーブ園のある地域は、動植物の多様性が非常に大きいため、森は地元のコミュニティーにとって重要な、薬の源です。 私達の伝統医療システムとアーユルヴェーダは、自然に生じる植物多様性の上に繁栄しているのであり、それらの植物は集合的に薬用植物と呼ばれているのです。したがって、ハーブ園のある土地は、その地域に固有の、希少で重要な薬用植物を入手して栽培するのに適しています。これらの植物は適切に保全・栽培され、かつ現代の農業技術とバイオ技術を用いて大規模に栽培されて、薬の原料となり、関係者に配分されるでしょう。これにより、グナワルダナ医師のアーユルヴェーダ・メディカルセンターと、今後建設予定のアーユルヴェーダ病院では、より多くの患者の方々を治療するのに十分な薬を生産するための原料が、安定的に供給されるようになるでしょう。